TW4、サイキックハーツの諫早・伊織(d13509)のキャラブログ。仮プレだったりSSだったり。SSは少し暗め予定。
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伊織心情
癒えない傷と出せない答え
依頼、「禍鴉~片翼のヒュッケバイン~ 」後、
闇堕ちに関して
やや走り書き
癒えない傷と出せない答え
依頼、「禍鴉~片翼のヒュッケバイン~ 」後、
闇堕ちに関して
やや走り書き
目の前が真っ暗になるような気がした。
また、
また届かなかったのか。
また、自分は何もできなかったのか
脳裏に響く聞きなれた耳障りな笑い声が、いつまでも消えずに残っていた。
聴くだけでも胸糞悪くなるような、六六六人衆による闇堕ちゲーム。
自分ひとりで、すべてを食い止められる、とか大それたことは思っていない。
ただ、少しでも、被害が減らせれば、
堕ちる者を作らず、全員で帰れるように、と回復役を自ら買って出た。
残された者の嘆きを知るからこそ。
一度、堕ちかけたことがあるからこそ。
二度とあの悲劇を繰り返さぬために、
悲劇が生まれるのを少しでも防ぎたくてー
そのために参加したはずなのに
結果、蓋を開けてみれば闇堕ち二人、という結果・・・。
作戦の方向性は間違っていなかった、と思う。
しかし、実力差が圧倒的だった。
完全に自分達の読み違いだった・・・。
次々に姿を変貌させていく仲間の姿に、自分は何の声もかけることが出来なかった。
どうやって戻ってきたのか、あまり覚えていない。
ただ、年長者としての責任感で気落ちする仲間を連れ、学園に帰還した事だけはおぼろげに覚えている。
気づけば、いつの間にか自室に戻ってきていた。
記憶の中の悲劇が何度も、何度も脳裏で再生される。
守りたかった、
守れなかった
独りはさびしいから、と
最期まで共にあろう、と思ったのに、
結局己だけが生き残った。
あの時と同じように
脳裏で楽しそうに笑う声に耳をふさぎ、大丈夫、と己に言い聞かせる。
大丈夫。
以前、闇に堕ちた少女も、無事に帰ってきている。
大丈夫
必ず、呼び戻す、声は届くから。
そう言い聞かせながら、同時に、戻らなかったら?
と、最悪の予感がよぎる。
あの人のように、
あの時のように・・・
大丈夫、と己に言い聞かせるようにつぶやく。
だが、もし、また同じようなことがあったとき、
己はどうするのか
問いかける声に、
堕ちる、とも
堕ちない、とも
返せずに、目を閉じた。
脳裏によぎる、あのころの景色の向こうで、
もう一人の自分が、嘲笑う様に、憐れむように、楽しそうに笑っていた。
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